2024年10月10日
プラカルは、タスク管理をしながら⾃律型社員を育成できる新しい時代のクラウドサービスです。
このうたい文句でプラカルのサービスを開始しました。「自律」とは一般的に、自分が設けた規律や規範に自分を従わせること、他者に管理されるのではなく自分自身で自分を管理することを意味する表現です。職場に当てはめると、自分で考えて最適な行動をすることと言っても良いと思います。
プラカルを利用して日常の業務タスクを実施すると、その利用者がいつの間にか自分で考えて行動するひとになる。上司やリーダーからの指示や、マニュアルなどの制約条件を与えなくても自分で現状を考えて、正しい方向に行動をとるようになる。これがプラカルを日常の業務ツールとして使った場合の理想像なのです。
この理想を実現するために、「日常の業務タスクと個人やチームの目標を紐付けて管理」する機能をプラカルに実装しました。こうすることで、タスクの進捗を管理しながら目標の達成度を自ら振り返ることが可能となります。つまり、日常的に「振り返る」という環境ができあがります。
こうした「振り返り」と、振り返ったときの「気付き」は、利用者のセルフマネジメント能力を高め、自律型社員としての成長をサポートするだろうと考えているのです。
私たちは公私を問わず、日常的に振り返りと気付きをうまく使ってより良い未来を拓こうとしています。家計簿の内容を定期的に振り返り、支出の構成を工夫することで貯蓄余力を捻出するというのは、振り返りと気付きによって最適な行動を起こすという典型的な事例です。
入学試験や資格取得試験に挑戦し、初めての試験で不合格となったときには、勉強方法や時間の使い方を見直し、どこが不足していたかを考えるものです。こうした振り返りがあるからこそ、効率的な勉強法や、計画的な時間管理の重要性に気付きます。気付いた内容をもとに、自分で考えたり調べたりして次の試験に向けて新しい勉強法を取り入れ、合格のための最善の生活を送るようになります。こうすることで、試験の合否にかかわらず、自分自身を次のステージに引き上げることができます。
健康上の理由やダイエット目的などで、日常生活をより健康的なものにする場合、最初に日常に関する睡眠、食事、運動、体重、血圧など基礎的なデータを記録することが必要であることはよく知られています。記録することが目的ではなく、一定期間の基礎データ記録を振り返り、気付いた点を改善します。改善後も記録を続け、再び振り返ってさらに気付いた点を改善することを繰り返します。最終的には、健康的な生活のための最適な生活パターンができあがります。
ここまでは個人の日常に関する振り返りと気付きでしたが、職場でも「失敗から学ぶ」ときなどには私たちは普通に振り返りと気付きをやっています。
例えば、プロジェクトで重大なミスを犯し、チーム全体に影響を与えてしまった従業員がいたとします。本人だけでなくチームメンバー全員でミスの原因を分析し、どのようにして防げたかを考えた結果、コミュニケーションの重要性や、事前のリスク管理の必要性などに気付きます。そうすると、このミスがきっかけとなり、チームメンバー全員のプロジェクト管理のスキルが向上し、各々がリーダーシップを発揮するようになる。こういう状況は決して特別ではなく、どんな職場でも見られる光景です。
自己成長につながる「振り返り」を効果的に行う方法は色々あります。ここでは代表的なものをいくつかご紹介しておきます。
■ジャーナリング
● 方法: 毎日、日記やノートにその日の出来事や感じたことを書き留めます。
● ポイント: 特に印象に残った出来事や感情、学んだことを具体的に記録します。
● 効果: 自分の思考や感情を整理し、気付きや学びを得ることができます。
■フィードバックの活用
● 方法: 同僚や友人、家族からのフィードバックを積極的に受け入れます。
● ポイント: フィードバックを受けた際には感謝の意を示し、改善点や強みを具体的に把握します。
● 効果: 他者の視点から自分を見つめ直し、新たな気付きや成長の機会を得ることができます。
■メンタリングやコーチング
● 方法: メンターやコーチと定期的に面談を行い、自分の目標や課題について話し合います。
● ポイント: メンターやコーチからのアドバイスを受け入れ、具体的な行動計画を立てます。
● 効果: 専門的な視点からのアドバイスを受け、自分の成長を促進します。
■定期的な自己評価
● 方法: 週末や月末に、自分の目標達成度や取り組みを振り返ります。
● ポイント: 目標に対する進捗状況や、達成できたこと、改善が必要な点を具体的に評価します。
● 効果: 自分の成長を客観的に把握し、次のステップに繋げることができます。
上記4つ以外にも、例えば瞑想やマインドフルネスの時間を取り入れ、心を落ち着けて自分自身と向き合うことが効果的であるという事例もあります。瞑想で呼吸に集中し、心の中の雑念を取り払い、現在の自分の状態を観察します。こうすることで、心をリフレッシュし、冷静な視点で自分を見つめ直すことができます。
これらの方法を取り入れることで、振り返りのプロセスがより効果的になり、成長に繋がる気付きが得られるでしょう。
「振り返り」が自分の成長に役立つと分かっていても、これを日常の習慣にできるかというとそれほど簡単ではありません。習慣化のコツを以下にいくつかご紹介します。
■固定した時間を設ける
● 方法: 毎日、特定の時間に振り返りの時間を設けます。例えば、寝る前や朝の時間など。
● ポイント: 一日の終わりや始まりに振り返りを行うことで、日常の一部として定着させやすくなります。
■小さなステップから始める
● 方法: 最初は短い時間から始め、徐々に振り返りの時間を増やしていきます。
● ポイント: 無理なく続けられる範囲で始めることで、習慣化しやすくなります。
■具体的な質問を用意する
● 方法: 振り返りの際に答える具体的な質問を用意します。例えば、「今日の成功は何だったか?」「どのような課題があったか?」など。
● ポイント: 質問に答える形式にすることで、振り返りがスムーズに行えます。
■記録を残す
● 方法: 振り返りの内容を日記やノートに書き留めます。
● ポイント: 記録を残すことで、自分の成長や変化を後から振り返ることができます。
■ポジティブなフィードバックを自分に与える
● 方法: 振り返りの際に、自分の良かった点や成長した点を積極的に見つけて褒めます。
● ポイント: ポジティブなフィードバックを自分に与えることで、振り返りが楽しいものとなり、続けやすくなります。
■振り返りのパートナーを見つける
● 方法: 友人や同僚と一緒に振り返りを行う時間を設けます。
● ポイント: パートナーと一緒に行うことで、モチベーションが維持しやすくなります。
■リマインダーを設定する
● 方法: スマートフォンやカレンダーにリマインダーを設定し、振り返りの時間を忘れないようにします。
● ポイント: リマインダーを活用することで、振り返りの習慣を忘れずに続けることができます。
これらのコツを取り入れることで、振り返りを習慣化しやすくなるといわれています。振り返るだけでも自分の状況を客観視でき、その後の行動には良い影響を与えますが、さらに気付きを得られることが重要です。
プラカルでは、日常的な気付きを得るために、業務タスクと目標設定を紐づけ、常にその進捗確認ができるようにしています。つまり、プラカルで採用している気付きを得るための具体的なアクションをまとめると、次のようになります。
■目標を設定し、進捗を確認する
● 方法: 明確な目標を設定し、定期的にその進捗を確認する。
● ポイント: 目標に向かって進む過程で、自分の成長や課題に気付くことができます。
これはプラカルというクラウドサービス上でのアクションですが、これ以外にも気付きを得るためのアクションにはさまざまな方法がありますので、それらをご紹介します。
■新しい視点を取り入れる
● 方法: 自分とは異なる背景や経験を持つ人々と交流し、彼らの視点や考え方を聞く。
● ポイント: 異なる視点を取り入れることで、自分の考え方やアプローチに新たな気付きが生まれます。
■フィードバックを求める
● 方法: 同僚や友人、家族に自分の行動や考えについてフィードバックを求める。
● ポイント: 他者の意見や視点を取り入れることで、自分では気付かなかった点に気付くことができます。
■自己反省の時間を設ける
● 方法: 毎日、静かな場所で自分の行動や考えを振り返る時間を設ける。
● ポイント: 自己反省を通じて、自分の強みや改善点に気付くことができます。
■新しい経験に挑戦する
● 方法: 未経験の活動や趣味に挑戦し、新しいスキルや知識を身につける。
● ポイント: 新しい経験を通じて、自分の可能性や興味に気付くことができます。
■読書や学習を続ける
● 方法: 興味のある分野や新しいテーマについての本や記事を読む。
● ポイント: 知識を広げることで、新たなアイデアや視点に気付くことができます。
人との交流や新しい体験、継続的な学びなどを取り入れることで、日常生活や仕事の中で気付きを得やすくなるということです。気付きは、日々の生活や仕事の中で自己成長を促す重要な要素だといわれています。
最後に「自己成長」について触れておきましょう。自己成長の方法も世の中にはたくさんありますがその代表的なものと、プラカルがカバーしている方法をまとめておきます。
プラカルでは、日常の業務タスクに紐づけた目標があり、それを振り返ることで気付きがあり、それによって自分で考えて最適な行動をする社員を育成でき、結果として利用者の自己成長につながるという理想を描いています。つまり、プラカルが支援する自己成長法は以下の2つとなります。
■目標設定と計画立案
● 方法: 明確な目標を設定し、それに向けた具体的な計画を立てること。
● 効果: 目標に向かって進むことで、達成感や自己効力感が得られます。
■自己反省と振り返り
● 方法: 定期的に自分の行動や考えを振り返り、改善点を見つけること。
● 効果: 自己認識が深まり、成長の機会を見つけやすくなります。
これ以外にも自己成長につながる方法や機会はいくらでもあります。プラカルと直接は関係しませんが、ここに列挙しておきます。
■継続的な学習
● 方法: 新しいスキルや知識を学び続けること。オンラインコースやワークショップに参加するのも良いでしょう。
● 効果: 知識の幅が広がり、自己成長に繋がります。
■フィードバックの受け入れ
● 方法: 他者からのフィードバックを積極的に受け入れ、自分の行動や考えを改善すること。
● 効果: 他者の視点から学び、自分の成長に繋げることができます。
■チャレンジ精神
● 方法: 新しいことに挑戦し、失敗を恐れずに経験を積むこと。
● 効果: 挑戦を通じて新たなスキルや知識を得ることができます。
■ネットワーキング
● 方法: 同じ興味を持つ人々と交流し、情報や経験を共有すること。
● 効果: 新たな視点やアイデアを得ることができ、成長に繋がります。
上記以外にも、日常の中で感謝の気持ちを持ち、ポジティブな視点を持つことがその人を大きく成長させることが多々あります。いつも前向きで、常に「ありがとう」と言ってくれる人に対して、悪意を持つ人間は少ないと思います。人間関係の良さは、その人の成長のための重要な基盤といえます。
基盤といえば、健康であることも自己成長には必須だといえます。適度な運動やバランスの取れた食事、十分な睡眠によって得られる健康な体と心が成長の基盤となります。
日常の業務が自分の目標と紐づき、それを振り返ることで気付きを得ることができ、その結果として自分で考え、最適な行動ができる人間に成長できる。これがプラカルの目指す理想形です。
データ・アプリケーション Placulマーケティングチーム |
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経歴・実績 株式会社データ・アプリケーションは、日本を代表するEDIソフトウェアメーカーです。設立は1982年、以来EDIのリーディングカンパニーとして、企業間の取引を円滑に効率化するソリューションを提供しています。1991年からは日本の標準EDIの開発やSCM普及にも携わっており、日本のEDI/SCM発展に寄与してきました。現在は、EDI/SCM分野のみならず、企業が所有していデータの活用についてもビジネススコープを広げています。ハブとなるデータ基盤提供を始めとして、さまざまな角度から幅広く研究・分析を行っており、その提言を通じて企業のDX推進を後押ししています。 |